Fundraising 2010/Tamar Appeal/ja


Tamar

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  • ウィキペディア執筆者
  • タマルさんからの
  • メッセージをお読みください。
  • ウィキペディア執筆者タマルさんからのメッセージ

私は昨日娘の幼稚園に行き、4人の子どもたちがいっしょになって塔を建てるのを、感心して見ていました。塔は何度となく倒れます。そこに女の子が一人来て、「土台を大きくしないと、ちゃんと立たないよ」と言いました。4人は腰を下ろしてもう一度塔を建てはじめます。そして今度は、大きく固い土台を作ってから積み木を積み、高くそびえる塔を建てることができました。それを見た幼稚園の全員が集まって拍手し、先生もほめていました。塔の完成に不可欠な助言をしたあの女の子の方に目をやると、彼女はうれしそうにそして誇らしげに、目を輝かせていました。まるで、自分がその塔を建てたかのように。

その瞬間、私もうれしさと誇らしさを感じました。私は日常の雑事や子どもたち、仕事の合間を縫って、丁寧な記事をウィキペディアに書くことにしています。あの女の子と同じように、私も「舞台裏」の人間です。お金を出してくれる人も、感謝してくれる人もいません。ですが私は、自分が伝えた知識が世に出ることを知っています。その知識は、数え切れない数の人を前進させ、数え切れない数の地平線を開き、数え切れない数の塔を建てるのです。

これがウィキペディアの魔法です。人々のために、人々によって書かれる、世界中でもっとも新鮮な知識を掲載する百科事典。私たちが集まったのは、金持ちになりたいからでもなく、賞賛を受けたいからでもありません。世界中の人々全てが重要な情報と知識に自由にアクセスできるようにしたいからです。誰もがその上に大きく固い土台を築き、自分の塔を建てられるように。

この魔法が解けないように、ウィキペディアが広告と無縁でいるためには、皆さんの寄付が必要です。20ドル、30ユーロ、100シェケル、4000円、その他いくらであれ、皆さんの寄付によってウィキペディアの自由が維持されます。私たちはボランティアですが、ウィキペディアの設備と運用には費用がかかります。一人の寄付、1ドルの寄付がその命をつなぎます。年一度のこの寄付キャンペーンでそのことを心に留めて、「ウィキペディア」という名の魔法に力をお貸しください。

タマル・ハヤルデニ

イスラエル共和国、エルサレム