助成金:MSIG/例/技能開発活動の必要性への評価
申請の前に
2021年11月に技能開発は運動戦略実施の優先課題に選ばれました。コミュニティ開発部門と協同し、複数のトラックを特定して以下のイニシアチブの実践に取り組むことが決まっています。「31:ローカルの技能開発にグローバルなアプローチを」、「32:指導者養成の計画」。
皆さんが申請するにあたり、前述の3つのトラックのどれにも従う義務はありませんが、皆さんがこれらのイニシアチブを実施する上で取り組み方の発想のお役に立ち、かつ審査の過程の構成に使うことを意図したものです。加えて、それぞれのトラックごとにご用意したサンプルも、助成金申請の手引きになれば幸いです。
すべてのトラック
全部で3つのトラック案は以下のとおりです。
- 技能開発のニーズ評価。特定のコミュニティまたは地域における技能開発のニーズを評価してください。これにはニーズ評価調査を行なって学習者像と具体的なニーズを把握することが関与します。その調査に基づき、助成金受給者は必ず特定のコミュニティまたは地域で優先されるべき技能を識別して定義できるはずです。
- 教材の翻訳。既存の技能開発の教材をローカルの皆さんのコミュニティ向けに翻訳して改版しローカル化したのちにを発表します。助成金受給者は、それぞれのコミュニティでどの教材を選ぶか、探して概要をまとめてください。受給者の責任範囲には適確な教材を探すこと、それを翻訳してローカル化もしくは観衆のために応用することが含まれます。
- 新しい教材作成や活動創出。技能開発活動を作成して配布し、私たちの活動の維持と進展に必要な技能を学習者が身につけるのを助けます(詳細は別の節をご参照:Skill Development Activities and skills)。これには若干の調査が必要と見込まれ、既存の資源や活動についてそれぞれの影響力と過去の使用例を調べます。また特定のコミュニティにおける新しい情報源または活動を新規に立ち上げる計画と実践も含まれます。新しい活動創出については、詳しいガイダンスとヒント集をご参照ください。
例
申請書は英語である必要はありません。ご希望の言語でお申し込みください。
以下は架空の例で、技能開発活動を主題として構成を整えた助成金申請書の内容を示しています。以下のとおりに書くという条件はありません。皆さんの助成金申請書を各出発点もしくは参考資料とお考えください。皆さんの助成金申請書は、助成要件(実質はサンプルに提示)と皆さん独自の目標の両方に適合させる必要があります。
要約
これは、スキルアップを望むボランティアのコミュニティが拡大している場合の必要性についての調査プロジェクトの例です。補助金を申請している仮想の地域コミュニティは、このような必要性の調査を行ったことはありませんでした。そのため、コミュニティを発展させるために、どのようなスキルに焦点を当てるべきかを理解する必要があります。
この仮想のコミュニティは、特定の言語を中心に、中規模のウィキプロジェクトを展開しています。しかし、地理的・文化的に密接に結びついている少数言語もあります。このような小さなコミュニティへの支援も、助成金の例の一部です。
プロジェクトの目標
皆さんのプロジェクトからどんなものが生まれる見込みで、それはどの運動戦略イニシアチブの推進にどのように貢献しますか?
- 皆さんのプロジェクトの焦点は、どの特定の運動戦略イニシアチブに合わせていて、その理由は何ですか? ここにあるイニシアティブから一つを選んでください。
- 31. 地域のスキルアップのためのグローバルなアプローチ - データ収集、仲間とのマッチング、メンターシップ、気づき。スキル開発は、私たちのコミュニティにとって優先事項です。私たちのコミュニティは過去数年で数倍の規模に成長しましたが、組織的な活動やユーザー権利ホルダーが並行して増えているわけではありません。ある分野で貢献することを阻んでいるスキル上の障壁がありますが、他のステップに移る前に、まず「データ収集」によってそれを特定することから始めたいと思います。
プロジェクトの背景
- プロジェクトの開始日と終了日の予定は?
- 開始日:2021年11月15日 終了日:2022年3月15日
- 皆さんのプロジェクト活動はどこで行われますか?
- オンラインで行われます。
- 調査計画や資料は、Google Docs/Sheetsと調査ツールQualtricsで作成します。
- 調査にはQualtricsを、対面インタビューにはSkypeを使用します。
- 分析はGoogle Sheetsで行います。
- 報告は、xx.wikipedia.orgに書き込んで共有する予定です。
- 皆さんのプロジェクトはどのような具体的な課題の解決を目指していますか? そして、問題解決のためにどのような機会を利用する予定ですか?
- このプロジェクトが取り上げる課題は以下のとおりです。
- 能力ニーズに関する情報の欠如:私たちの知る限り、私たちのコミュニティは能力開発アセスメントを実施したことがありません。コミュニティには様々な分野で高度な業務をこなすためのスキルが不足していますが、どのようなスキルを最優先で開発すべきか、また誰がそのスキルを開発する必要があるかがわからず、スキル資源の開発に着手することが困難な状況になっています。
- このプロジェクトが達成を目指す機械とは次の通りです。
- コミュニティの成長:まだまだキャパシティの不足はありますが、コミュニティの規模が拡大しているため、新しい技術を習得し、それを活かして仕事を進められる人が増えています。
- このプロジェクトは、助成金の募集で共有された例の1つを適用することを目的としていますか?もしそうなら、どれを適用しますか?
- なし:これ自体は単なる例です。
プロジェクトの活動
- このプロジェクトでは具体的にどんな活動をしますか? 個別の活動ごとにプロジェクト期間に何をするか詳しく述べてください。
- 以下の手順でスキルアセスメントを実施します。
- コミュニティ能力調査の設計:まず、対象とするボランティアグループと正確に合意し、次にコミュニティ能力マップに基づいて調査を設計します。この調査は、コミュニティに不足しているスキルを定義するためのニーズ評価と、コミュニティが持っているスキルを定義するためのスキル調査の両方になります。この調査は、将来使用するために現地の言語に翻訳される予定です。また、コミュニティが関心を持ち、支援を必要とする可能性のある、密接に結びついた言語や周辺言語への翻訳にも予算を割く予定です。
- データ収集:アンケートは、できる限りコミュニティの中で配布する予定です。また、1対1のインタビューも行い、口頭で回答を収集する予定もあります(希望者のみ)。新規加入者、管理者、編集者、技術貢献者、女性貢献者、その他の観点から、多様な回答を得ることを期待しています。
- ニーズの定義:専門のアナリストを雇い、データに目を通し、分類し、ニーズを抽出する。コミュニティ全体だけでなく、その中の個々のグループ(例えば、新規参加者)のニーズも抽出します。ニーズ調査には、トレーニングが必要な分野だけでなく、どのようにトレーニングを実施するのがベストなのか(例えば、どんなツールを使って、どんなトピックを扱うのか)も示されます。その結果は、公開の報告書として共有されます。
- 優先順位付け:ニーズが特定されたら、コミュニティとの全体ミーティングとWikipediaでのフォローアップディスカッションを行い、優先順位に合わせます。優先順位は最終報告書に追加され、将来の「トラック3: 作成と配布」での助成金申請に役立てたいと考えています。
- 共有:私たちの最終的なニーズと優先順位は、地域レベルで共有されるだけでなく、他のウィキメディアコミュニティの間で私たちの地域特有のニーズを表すのに役立つ、より広い「グローバルマッピング」内でも共有されます。
- プロジェクトの進捗と結果について、コミュニティとの共有はどうする予定ですか? コミュニティに最新情報を伝える責任を負う人の利用者名もしくは氏名を書き加えてください
- 助成金申請:
- 助成金の申請は準備と、もし採用された時には審査結果の両方をコミュニティと共有する予定です。応募の方は以下をご覧ください。
- この募集は、井戸端、IRC、メーリングリストなど、コミュニティチャンネルでオープンに共有されます。
- ソーシャルメディアなどを通じて、特定のグループをターゲットにしたアウトリーチが行われるかもしれません。
- コミュニティミーティングを実施し、できるだけ多くの人を集めます。 結果を共有します。
- 調査プロジェクトの最終報告書は、井戸端、IRC、メーリングリストといった同じチャンネルで共有されます。
- 最終的な結果を発表し、コミュニティで必要とされるスキルを開発するための次の助成金の計画を共有するためのミーティングを開催する予定です。
- この結果は、グローバルな能力開発ニーズ調査やアンケート調査で共有され、私たちのコミュニティ特有の状況を表すのに役立ちます。
- このプロジェクトについて完成に向けた役割分担と責任範囲とは?
- このプロジェクトは、xx.wikipediaコミュニティのボランティアグループによって運営されます。役割分担は以下の通りです。
- アウトリーチ:プロジェクトの告知、アンケートの配布、結果の共有。
- ファシリテーション:口頭での1:1インタビューとコミュニティミーティングのファシリテーションを行う。
- ロジスティックス:調査票や報告書の翻訳を手渡し、データ処理のためにフリーランスのアナリストを雇う。
- 調査設計:関連データを収集するためのアンケートを入念に設計する。このステップでは、データ分析者の協力が必要となる場合がある。
- 報告書の作成:データ報告書(アナリストが担当)とは別に、プロジェクトの実行と財務に関する報告書を書くのはボランティア。
- 翻訳:フリーランスの翻訳者と契約します(言語は追加情報欄に記載)。
追加情報
- 活動にコミュニティとの協議が含まれる場合、生産的な会話を成立させるにはどんな工夫をしますか? その協議で実行する友好な場の方針もしくは UCoC へのリンクを示してください。
-
- 私たちはボランティアですが、経験豊富なファシリテーターがいるので、必要なサポートを提供することができます。
- ウィキメディア財団の友好的であるべき場の方針が適用されます。
- 活動に対面のイベントまたは活動が含まれる場合は、リスク評価に概説されている手順を完了する必要があります。リスク評価ツールの完成したコピーへのリンクを提供してください。
- (該当なし)
- 有料のオンラインツールの使用が活動に含まれている場合は、これらのツールとは何か、どのように使用する予定かを説明してください。
-
- データアナリストが業務を遂行するために当社に求める可能性のあるツールを依頼するかもしれません。
- 標準的な価格のビジネスツールを1つ、1ヶ月のサブスクリプションで提供するための予算を確保しました。ただし、予算は柔軟に対応します。
- 皆さんの活動には資料の翻訳が含まれていますか? もしそうなら、どの言語に翻訳する予定ですか? 翻訳の責任者の詳細を含めてください。
- 文書は以下の言語に翻訳する予定です。
- 地域社会の主要な言語
- 近隣のコミュニティをサポートするために、最大2つの言語を追加
- その他にお伝えしたいことはありますか?提案するプロジェクトの背景をより詳しく説明するために、論理的根拠、調査やコミュニティでの議論の成果、その他同様の情報を提供することを検討してください。
- (該当なし)