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技術ニュース: 2024-38
ウィキメディア技術コミュニティの最新版技術ニュースです。他の利用者にも下記の変更についてお伝えください。直接の影響はない項目も含まれる場合があります。このニュースは各言語に翻訳されています。
改善とメンテナンス
- テンプレート類に関心のある編集者の皆さんは、技術要望(Wishlist)の最新の重点領域テンプレートのリコールと発見を一読して、トークページにフィードバックを投稿して手を貸してください。このインプットはビルドの適切な技術的アプローチを決めるコミュニティ技術チームの役に立ちます。また誰でも新しい要望をこれからも追加し続けるよう、奨励されています。
- 新規の自動化ページ Special:NamespaceInfo を使うと、編集者はそれぞれのウィキにどんな名前空間が使われているか理解しやすくなり、また場合により設定の説明を読むことができます。これらの改善は、DannyS712 さんのおかげで実現しました。 [1]
- 典拠チェックの References Check とは、ウィキペディア編集者が記事に新しい文を加筆するとき、典拠を添えるように促す機能です。短い期間ですが、エラーがメイン名前空間以外の編集時に発生しており、対応するタグ「編集チェック(典拠)が有効」"Edit Check (references) activated" が誤って表示されていました。本件は修正済みです。 [2]
- 個別のウィキ・コミュニティは、自分たちのウィキでページ単位のカテゴリを表示する順序を変更できるようになりました。既定ではカテゴリはウィキ文で記した順序どおりに並びます。今後は個別のウィキで同意を形成したら、アルファベット順の表示へ設定を変更するよう申請を受け付けます。 [3]
- ツール執筆者の皆さんは ToolsDB の公開データベースを参照するときに Quarry と Superset の両方を使えるようになりました。 Toolforge 登録利用者なら、これらデータベースはどちらも従来から利用可能で、今回はウィキメディアの登録アカウント保持者なら Quarry を使えるため、利用者層を拡大しました。さらに、Quarry の内部データベースも Quarry 自体からクエリ実行ができるようになりました。同データベースは Quarry を使って実施済みかつ利用者が星を付けたクエリの情報を収載しています。当該の情報はウェブのインタフェースにすでに公表済みのとおり、SQL を使った検索ができます。 本件の詳細の説明や、コミュニティが提出したタスク類のうち先週、解決済みの20件の詳細を参照してください。
- 非常に古い CSS クラス群
mw-message-box
をまだ採用するツールもしくはページはすべて、更新をお願いします。これら旧式のクラスは来週またはなるべく早く除去を計画しています。編集者の皆さんは、変更が修正な対象の検索にグローバル検索 global-search をご利用ください。より新しいクラス群としてcdx-message
グループとの置き換えが可能ですが(詳細はクラスの代替に関連する Codex 解説文書、更新の見本を参照)、最善策はオンウィキのクラス群をローカルで定義して用いることです。 [4]
技術系プロジェクトの情報更新
- 来週、ウィキメディアのすべてのウィキでは数分間、閲覧専用になる予定です。開始時間は9月25日15:00 UTC です。今回は恒例の管理作業としてデータセンターのスイッチオーバーを行います。この管理過程は他のサービス群にも波及します。 従来のスイッチ・オーバーには3分間かかってきましたが、この根源的な管理作業ができるだけ迅速に確実に実現するよう、サイト信頼性技術関連のチーム間では多数のツールを使って対処しています。(※=Site Reliability Engineering teams) [5]
技術の詳細
- 製品関連の月刊情報「MediaWiki 製品インサイト・ニュースレター」の最新版をご覧いただけます。 この号には以下に関する詳細を掲載しています。フックのハンドラに関するアンケート調査を実施、開発とパフォーマンス改善調査並びにエンドユーザー対象の REST API 改善の簡略化を目指しています。
- ウィキメディアのプロジェクト群を支える技術に関して、ウィキマニア2024で実施した技術系セッションの動画がコモンズで視聴できます。今週、ぜひチェックを。
- ハッカソンのショーケース(45 分) - ハッカソン参加者による合計19件の短い発表をまとめ、それぞれが取り組むプロジェクトの解説として、たとえば管理スクリプトの自動試験法、動画切り出し用のコマンドライン・ツールや、さまざまなツール用のインターフェース改善など。Phabricator タスクには詳細とリンク類を掲載しています。
- Toolforge エコシステムの持続可能な将来を共同で築く (40 分) - Toolforge のツール管理者と利用者、サポーター対象の円卓会議で、主題はこのプラットフォームを持続可能に保ち提供するツール類の評価方法とは。
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