ウィキペディア図書館/ニュースレター/2020年5月-6月号

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第39号、2020年5月–6月号

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この号は図書館カード・プラットフォームを特集し、新規の開発と提携組織 をご紹介します。また定期記事として図書館ならびに知識の電子化に関連する情報およびコミュニティの話題を更新します。

図書館カード・プラットフォーム

図書館カード・プラットフォームは経験豊かなウィキメディアの投稿者向けに、購読制の信頼できる情報源にフリーアクセス権をご用意します。従来、ウィキペディア図書館経由のアクセスは、いちいち提携組織ごとに個別に申請して受諾される必要がありました。その手順を刷新するのが図書館バンドル制度で、ウィキペディア図書館の利用規約に示す経験の要件を満たす利用者は全員、複数の提携組織を迅速に利用できるようにしました。その要件に該当する限り (過去1ヵ月の編集活動が10回以上でブロックされていないなど)、図書館カードの利用と提携組織バンドル制度によりオンデマンドでアクセス権が確保され、利用者はいちいちログイン手続きや更新をする手間を免除されます。

このアクセス権の供与にはEZProxy (イージープロクシ) を利用し、バンドル制度に参加しない複数の提携組織にも適用しています。EZProxyとは利用者認証用のプロクシサーバで、ウィキペディアで図書館カードにログインすると、相手先がこのプロクシに対応していれば、利用者がアクセス権を持つ複数の提携組織に一括してログインした状態になります。

バンドル制度に加入したEZProxy対応の提携組織へログインするには図書館カードのプラットフォームを開き、新設されたMy Library ページからご自分が利用したい提携組織のある「Access collection」タブを押します。英語以外の言語が読み書きでき翻訳に関心がある皆さんには、お時間が許すときにtranslatewiki.netにて図書館カードの更新版を訳したり査読したりされるようご協力をお願いします。

新規の提携組織

無料ですべての機能を利用できる提携組織として、複数の機関が新たに参加されたことをご報告できてわくわくしています。

  • ProQuest(プロクエスト)– 対象は以下を含む。ProQuest Central、Literature Online、the HNP Chinese Newspaper Collections、New York Timesの過去版。
  • Springer Nature(スプリンガーネイチャー)– アクセス権の対象として、nature.comは医学、生命科学系の専門誌が主体。link.springer.comは広範で学際的な研究の集成。
  • BioOne – 科学系専門誌の出版社として生物学、生態学、環境科学を扱う。
  • CEEOL – 中欧東欧オンラインライブラリーは人文科学系と社会科学系の広範な話題を扱い、専門誌と電子書籍に特化。
  • IWA Publishing – 書籍と専門誌14誌を発行、対象は水資源と汚水処理ならびにそれらに通じる環境関連分野。
  • ICE Publishing – Institution of Civil Engineers に所属。

その他のアカウント登録ができる提携組織の一覧は、提携団体のページをご参照ください

Bytes 概報

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