ウィキメディア財団2019年中期事業計画/活発なウィキメディア運動

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ウィキメディア財団2019年中期事業計画

この優先課題は頑強で回復力のある運動の構想であり、世界を反映しそれ自体が成長思考を抱いています。運動にはリーダーや投稿者、読者や支持者、開発者、同じ目的を抱く組織や提携先が参加し、他者を歓迎し多様で持続可能で包括的で、お互いに敬意を払い安全な運動を共同で作り出し、育てていきます。この優先課題はウィキメディアのすべてのプロジェクト群において健全なエコシステムを理想とします。

成長とは|ゼロ和の原理に基づくものではないと認識しています。また成長とは、世界でもコンテンツや読者層やブランドの認知度および使用率が低い地域、あるいは疎外され過小評価されてきたコミュニティと、すでに安定したコミュニティやプロジェクトの間で一致させる必要があります。

成果

1. 新人を歓迎し、サポート

対応する優先課題:活発なウィキメディア運動、ブランドの認知度、世界規模の読者層

  • 加入を簡単にして既存のメンバーの定着率を高め、新規の参加者と投稿者に安心できて効率のよい入門を用意し参加を促します。私たちは参加を奨励し関わりを深めるプログラムと機会づくりをします。学習、ネットワーキング、メンターシップのためのプラットフォームをいくつかの言語で維持します。

2. 堅牢で多様、発明に富み世界に反応するコミュニティ作り。

対応する優先課題:すべて。

  • オープンな知識の主要なクラスターとセクターを関与させ、ウィキメディア運動の成長と再生に向けた持続可能な戦略とプロセスを実施します。世界の全地域で能力を築いて会議を促進し、すべてのイニシアチブで性別の多様性を促すとともに、グローバルな若者を呼び込む戦略を作成します。

3. 連携する組織と戦略的なパートナーシップと連立します。

対応する優先課題:活発なウィキメディア運動、ブランドの認知度、グローバルに支持される。

  • 具体的には:世界中の選ばれた提携先と関係を構築し、集団的行動と支持を取り付けます。提携先のネットワークとグローバルな展開の拡大、ブランドの認知度向上を目指し、私たちと価値観を共有する組織と共同でプログラムを作成しまとめます。

4. 運動のぶれのない力強いリーダーと提携組織を得ます。

対応する優先課題:活発なウィキメディア運動、ブランドの認知度

  • 新規および既存の運動のリーダーと主催者の能力に投資するとともに、ジェンダー平等なパイプラインと経路を開発して、世界の指導者と専門家を運動の戦略的影響力の位置に移動させます。管理者、ビューロクラット、スチュワードなどウィキ上の役割が持続するように可能性を確保し、全体的なサポートを強化する対象とは、既存および新規の提携団体や担当者、技術の貢献者およびその他の運動主催者です。

5. 多様なコンテンツ生成を支援

対応する優先課題:活発なウィキメディア運動、世界規模の読者層、ブランドの認知度

  • これはすなわち、ウィキメディアのエコシステムに反映された世界の新しく多様な知識をサポートすることです。知識の創造と消費における世界の傾向に対応し、そして世界の知識の格差をもっと体系的に理解することにより、既存および新しく加わる貢献者向けに編集およびコンテンツ開発のよりよい経験を提供します。多様なマルチメディアのコンテンツを対象に、パイロットプログラムを実行します。これまで過小評価され、見向きもされなかった知識を積極的に取り入れ、確かにコミュニティと関連の深いコンテンツを提供できるようにします。

6. 安心でセキュリティを確保した場所を用意しすべての参加者にとって公平で効率的なプロセスを作ります。

対応する優先課題:すべて。

  • 主要なプロセスを改善し、運動の成長と拡大に合わせて運動の公平性と効率性を高め、明確なスケジュールと説明責任を持ってコミュニティの意思決定を促します。安全で市民的な空間における行動規範に従ってコミュニティを導き、革新的で回復力のあるコミュニティの自主的ガバナンスの慣行を進め、オンラインおよびオフラインの責任ある行動を反映します。

評価指標

1. コミュニティもコンテンツも成長させる

  • 2025年にはウィキメディアの製品群すべてで編集者の参加率と定着率が年間 5% ずつ増加、これまで把握が不十分だった地域も対象とする。
  • 2025年にはウィキメディアの製品群すべてでコンテンツが年間 18% ずつ増加、世界中で伸びた寄稿と編集が反映される。

2. 新人

  • 2025年には新人の 80% (補助金の受給やイベント参加、オンライン寄稿他が初めての人) は参加の手引きや学習、メンター探しの入り口となる場所がどこかわかり、ウィキメディア運動の参加者として安全で見守られていると感じるようになる。

3. コミュニティの多様性

  • 2025年を目指し、若者、多様な性同一性や性別表現あるいは性的指向を持つ人々、ウィキメディア運動に参加しているが十分に評価されていない地域の人々の数を2倍にします。

4. 戦略的なパートナーシップと連立。

  • 2025年を目指し、ウィキメディアは既存の主要な同盟団体との戦略的協働を強化し、オープンナレッジとの取り組みに携わる提携先とネットワークを拡大し多様化します。

5. 運動のリーダー、提携団体、利用者グループ。

  • 2025年を目指し、世界の人口に比例して、運動指導者の多様性が大幅に増加します。
  • 2023年を目指し、提携団体や利用者グループおよび管理者に加え、ビューロクラットやスチュワードなどウィキ上の役割の維持をする人々の少なくとも80%から、必要なサポートを受けたと報告されるようにします。

6. その地域に固有の多様なコンテンツ

  • 2025年を目指し、提携団体と運動のリーダーは、大規模なコンテンツの貢献に必要な技術社会的な環境について、満足度が高まったと報告を受けるようにします。
  • 2025年を目指し、ウィキメディアのプロジェクト群で十分に評価されていない形式の知識 (たとえば口承による知識など) の存在を大幅に増加します。

7. 安心できてセキュリティを確保した空間、効率のよいプロセス。

  • 2025年を目指し、さまざまな性的指向や性同一性、性別表現を持つオンラインの貢献者から運動の主催者に報告された安全への脅威は – 貢献者の成長に比例して– 大幅に減少させ ます。
  • 2025年を目指し、あらゆる種類のボランティア活動の入門説明文書の90%、ウィキメディア財団の通知の90%を、世界で最も話者が多い10言語で利用できるようにします。