ウィキメディア財団/法務/コミュニティの回復力と持続可能性/信頼と安全
Trust and Safety
当信頼・安全チームは法務のコミュニティ関与部門の一員です。私たちは財団およびが支援するボランティアコミュニティ・提携団体に向け、包括的で思いやりと信頼性がある「信頼と安全」のサービス提供を目標とします。私たちの業務の多くは予防的な取り組みを趣旨としており、実際にはほとんどの時間を苦しんでいるコミュニティの参加者の対応に費やしています。当チームの依拠する論理の詳細は、概要をご参照ください。
評価と報告:
- 不正行為の報告および危険な状況を含む一般的な信頼と安全の問題: ca
wikimedia.org
- 差し迫った身体的な危害の恐れ: emergency
wikimedia.org
- 児童保護に関する懸念の評価: legal-reports
wikimedia.org
動作の仕組み
「信頼と安全」チームは、3分野にまたがるおよそ13のワークフローに則ってコミュニティのボランティア、職員および一般人をサポートしています。当チーム配下に「方針」※1と「実務」※2、「偽情報」※3の3つの下位チームを置きます。詳細はプログラムとプロセスを参照してください。(※:1=Policy。2=Operations。3=Disinformation。)
信頼と安全
ユニバーサル行動規範施行ガイドラインの定義にあるとおり、ウィキメディア財団はオンウィキの交流を取りまとめるローカルおよびグローバルのコミュニティの取り組みを尊重します。時に応じて介入し、投稿者、プラットフォーム、一般市民の安全と品位を守らなければならないこともあります。私たちのプロジェクト群における健全な環境維持のため、私たちは複数の業務領域を担当します。
数ある方策の中で、私たちはウィキメディアのプロジェクト群における主要な安全問題の報告を受けて対処しており、それには自殺予告、暴力の脅し、児童ポルノなどを含みます。また各種プロジェクトならびに財団が出資・支援するイベントから ウィキメディア財団による利用者のグローバル追放に関する方針群を掲げ、利用者の個人情報保護や自由に関する懸念には財団の他チームと協力して取り組み、必ずしも追放のレベル達しない場合を含みます。
コミュニティの自治を尊重する財団の理念に則り、コミュニティを通じて報告されるコミュニティおよびコミュニティメンバーに関する一般的な問題に、「信頼と安全」のチームは関与しません。また、「信頼と安全」のチームは、コミュニティのポリシーおよび決定のアピールの場ではありません。我々は困っているコミュニティメンバーを支援できれば幸いですが、その「支援」とはしばしば、懸念に対処するための適切なコミュニティの場を見つけることを手助けすることとなります。

通常のワークフローは以下の内容を含みます
- 評価と報告:
- 信頼と安全チームに対する一般的なお問い合わせおよび逸脱行為の報告は右の通りです:事務局行動の方針に従って、ca
wikimedia.orgで受け付けます。
- 身体の傷害あるいは自殺の恐れの通報先は右の通りです。緊急事態のプロトコルに準拠しemergency
wikimedia.orgで受け付けます。
- 児童ポルノなどを含む児童問題に関する査定の申請先は右の通りです。法律報告書に準拠してlegal-reports@wikimedia.orgで受け付けます。
- 信頼と安全チームに対する一般的なお問い合わせおよび逸脱行為の報告は右の通りです:事務局行動の方針に従って、ca
- グローバルブロックおよびイベントへのブロック: 要求、質問、調査、管理を行う。(信頼と安全によるグローバルブロックリストも参照のこと。)
- AffComのサポート: 信頼と安全性の問題について、提携団体委員会 を適切に支援する
- コミュニティの人物を特定し連絡する権利: 非公開の個人情報に関する通知ボードをご参照ください
- 信頼と安全データベース管理: 委任のもと、適切なやり方で記録を保管する
- 信頼と安全:偽情報(訳注:対策 ):信頼と安全の偽情報チーム※1は、ウィキメディア財団のプラットフォームにおいて、偽情報帰属モデル※2にしたがって、偽情報を特定し、偽情報を広める動きに対抗するよう、コミュニティーを支援します。
(※:1=Trust and Safety Disinformation (team)。2=Disinformation Attribution model)活動には、以下の事柄が含まれます。オンウィキでの偽情報拡散の動きについての調査報告、ボランティアへの情報や対抗策や資料の共有によってさまざまな形の偽情報に気づきやすくすること、および、コミュニティの安全とプロジェクトの誠実さを確実にするために、財団を横断したチームで働くことです。
コミュニティを直接サポート
チームは製品部門および法務部門の他の担当と緊密に連携して、一定の信頼醸成措置※を率います。(※=trust engineering iniatives。)
その他の日常業務の一環に含むものは以下の通りです。
- 連絡業務:チェックユーザー、各種の調停委員会、オーバーサイト、Voices under Threatおよびその他のグローバルなグループや役職
- ウィキ間サポート:スチュワード、チェックユーザー、オンブズマン、選挙管理委員会。
内部サポート
財団職員、理事会、委員会に対して指導や助言を行います。日常的に職員をサポート、コミュニティ関連やコンテンツ関連の懸案事項としてDMCA 執行及び通知要件、必要に応じて捜査令状や法的に有効な召喚状に対応します。職能上、必要となる高度な利用者権限の申請に対応しニーズ評価とスチュワードとの調整を行います。
日常業務は以下を含みます。
- 役員のサポート業務:事務長、事務局、ジミー・ウェールズ。
- 連絡員としての業務:ウィキ間オンブズ委員、行動規範委員会及びその他の財団チームをサポート。
- 職員のサポート業務:職員向けの高度な優先権と利用者権限。
- 法務のサポート: DMCA(デジタルミレニアム著作権法)執行と通知要件、捜査令状、召喚状 の法令遵守
事務局行動のワークフロー

ウィキメディア財団における信頼安全部門の責務の一端に事務局行動の実現があります。事例は稀であり「使用規約」に準拠し、通常は最終手段として実施するものとします。事務局行動の対象は個人情報の侵害、児童の保護、著作権違反、繰り返される嫌がらせ行為その他、「使用規約」に違反しコミュニティの決定による手続きでは措置できないものとします。
事務局行動にいたる過程はそれに関与する言動や周辺事情に依拠して一様ではありません。一般的な適用において最も厳しい措置とはウェブサイト群の利用者を対象とし、典型はグローバルもしくはイベント単位の禁止を課します。これら事務局行動は信頼・安全専門家による利用者行動調査の結果であり、右記の流れ図に示した厳格な審査課程を経るものとします。
その他の事務局行動として不法な素材の削除を含むことができます。これは特にアメリカ合衆国の法規に照らし未成年の配慮すべき画像により成り立ちます。信頼・安全部門はさらにウィキメディア財団の DMCA 方針を満たすため削除を実施し、そのアーカイブを財団のウィキにおいて管理するものとします。
反論があるとき
事例判定委員会 Case review committee は、直接の当事者であるコミュニティの成員が、コミュニティの委員会に対して信頼と安全部門による言動調査結果の審査を要望することを可能にします。この委員会は事例の直接の当事者(委託者もしくは承認を受けた者)から請願を受けた特定の事務局行動について審査する能力を備えます。詳細は、事務局行動#請願 Office actions#Appeals をご参照ください。
関連項目
- Phabricator プロジェクト: Trust and Safety
参照
- ↑ Support and Safety(サポートと安全)