グローバルブロック
最近の議論と質問については、グローバルブロックの議論ページを参照。
グローバルブロック(global blocks)は、ウィキメディアのすべてのプロジェクトにおいて、アカウントや単一もしくは広域 IP アドレスからの投稿を、一時的又は永久に阻止する技術的手段です。単一もしくは広域 IP アドレスに対するグローバルブロックでは、ブロック済みのIPからアカウントを既定で作成できなくするほか、アカウントにログインしての編集を防ぐこともできます。
グローバルIPブロック
グローバルブロック拡張機能は、メタウィキを除くウィキメディアの全プロジェクトの編集を単一のIPアドレスまたは帯域(IPv4で最大/16の範囲、IPv6で最大/19の範囲)でブロックできます。この拡張機能は、スチュワード およびウィキメディア財団信頼と安全チームなどの特別なグループの選ばれた財団職員のみが利用できます。これらはグローバルブロック記録に記録されます。
グローバルブロックされたIPアドレスが、メタで問題を起こす場合は、このプロジェクトでも追加でブロックを受ける可能性があります。
ガイドライン
例外はあるものの、ガイドラインは以下の通りです:
- グローバルブロックは、保護、ローカルでのブロック、そのほかの技術的&非技術的手段が効果をもたなかったり不十分だったりするときにのみ用います。
- 以下のような場合は、IPアドレスをグローバルブロックしてもかまいません:
- 広範囲なクロス・ウィキ荒らしで、スチュワードの介入を必要とするようなものの時(ローカルのコミュニティが荒らしに対処できていない場合)。
- クロス・ウィキのスパマーで、それぞれのウィキの外部リンクの方針を明らかに無視している場合。
- グローバルブロックしなければ、複数のプロジェクトで破壊行為を行うのが明らかで、かつ、これらのプロジェクトのローカルコミュニティでは効果的に対処できない場合。「トロール行為」やその手の振る舞いはこの対象に含みません。
- 複数のプロジェクトでリンクスパムまたはフォーラムスパム行為などに悪用されているオープンプロキシで、正当な目的で広く利用されているものでない場合。
- グローバルブロックは、効果のある範囲内で可能な限り短い期間(with the lowest expiry possible)で行われるべきです。すべてのブローバルブロックは有期であるべきです(should have an expiry)。
- グローバルブロックは、それが現実的・実用的である限り、anonymous only(匿名利用者のみ)のフラグで行うべきです。
- グローバルブロックは、ブロックされた場合に会話ページの書き込みをできなくするでしょう。
グローバルアカウントブロック
グローバルブロック拡張機能は、メタウィキを除くウィキメディアの全プロジェクトのアカウント編集をブロックできます。この拡張機能は、スチュワードおよびウィキメディア財団信頼と安全チームなどの特別なグループの選ばれた財団職員のみが利用できます。これらはグローバルブロック記録に記録されます。
グローバルブロックされたアカウントが、メタで問題を起こす場合は、追加でローカルにブロックを受ける可能性があります。
ガイドライン
グローバルブロックはグローバルに設定する操作で、利用者がすべてのウィキメディア・ウィキにわたり編集およびほとんどの記録される操作を行うことを阻止します。ただし、ローカルプロジェクトがグローバルブロックされた利用者を自分たちのウィキにおいて適用除外することを許容します。以下の場合にグローバルロックよりも優先されます:
- 不正利用を阻止するためにグローバルブロックが必要であるものの、不正利用の深刻さがアカウントのロックアウトを必要とするレベルではなく、ウィキ上での異議申し立てが容認できる/望ましいと思われる場合、
- その利用者があるプロジェクトにおいて建設的に編集していて、そのプロジェクトが編集を継続可能にすることを望んでいる可能性が高く、違反の深刻さがグローバルロックを必要としない場合(この場合、スチュワードは事前にその利用者を建設的に編集しているプロジェクトにおいてローカルにグローバルブロックから適用除外してもかまいません)、
- さらなる不正利用を阻止する自動ブロック。
以下はアカウントのグローバルブロックについてよくある理由の一覧です:
- ウィキをまたぐ宣伝的な編集(ただし悪意のあるリンクスパムではない)、
- 不正なボット、
- 善意かもしれないウィキをまたぐ破壊的な編集。
グローバル自動ブロック
グローバルアカウントブロックによってブロックされたアカウントによって利用された IP アドレスについて自動ブロックを作成できます。 これらのブロックは利用者がグローバルブロックされている期間中に編集を試みたときに自動的に作成されるか、スチュワードがグローバルブロックを作成するときに作成されます。 グローバルアカウントブロックが自動ブロックを有効化した場合にのみ作成されます。
適用除外
グローバルIPブロック適用除外(global IP block exempt)を受けたアカウントは、IPアドレスもしくはIPアドレス帯域に適用されているグローバルブロックから除外されます。この適用除外は、ローカルのIPアドレスもしくはIPアドレス帯域に対して個別のウィキでローカルに実施したブロック、あるいはアカウントのグローバルブロックには影響しません。
グローバル IP ブロック適用除外を申請するには、スチュワード申請/グローバル権限を参照するか、あるいはブロック解除チケット申請制度(Unblock Ticket Request System)をご利用ください。
ローカル管理者が付与する、ローカルIPブロック適用除外(Special:利用者権限)は、当該のウィキ上でその利用者のグローバルIPブロックを免除します。
ローカルでのブロック解除
全種類のグローバルブロックは、個別のウィキ上でそのウィキのローカル管理者によりブロック解除が可能です(Special:GlobalBlockWhitelist)。
グローバルブロックの申請と取り消し申請
グローバルブロックの依頼や異議申し立ては、 グローバルブロック(解除)およびロック(解除)ページまたはUnblock Ticket Request Systemにて行うべきです。
関連ページ
- グローバルロック
- グローバルブロック/FAQ – グローバルブロックへの異議申し立てについての詳細情報。
- Talk:No open proxies/Unfair blocking
- Extension:GlobalBlocking